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脱炭素エネルギーファンドを通じて、分散型エネルギー資源向けの電力市場アクセスプラットフォームを提供するLeap社へ出資

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分散型エネルギー資源(DER)向けの電力市場アクセスプラットフォームを提供するリーディングカンパニーである米Leap(リープ)社に出資したことをお知らせします。JEFを通じたエネルギーテックベンチャーへの出資は、定置用蓄電池開発を手がける米アンブリ社、家庭向け電力モニタおよび次世代スマートメーター用アプリケーションを提供する米センス社に続き3社目となります。
Leap社は今回シリーズBラウンドとその延長ラウンドで38.5億円(35M USD)※1を調達しており、JEFのほかに英国の送配電網企業の投資部門であるナショナル・グリッド・パートナー(所在地は米国)、米国の投資会社パーク・ウエスト・アセット・マネージメント、米国のベンチャーキャピタルのユニオン・スクウェア・ベンチャーズなどが出資しました。
※1 USD=110円

背景

脱炭素社会の実現に向け、日本においてもエネルギー業界は大変革を迫られています。その中において重要とされるのは、再生可能エネルギー(再エネ)のさらなる活用と電力の需給マネジメントです。2021年4月には、エリアを越えた広域的な調整力の調達を行う需給調整市場の取引が開始され、2024年までには将来必要な供給力を予め確保することにより安定供給を実現する容量市場が始まる予定です。そのため、電力の需要側での需要マネジメントが重要になります。そのリソースとして期待されるのが、電気自動車(EV)、蓄電池、家電の制御といった分散型エネルギー資源(DER)です。DERを束ね、効果的に需給調整を行うソリューションの必要性が高まっています。

リープ社の電力市場アクセスプラットフォームについて

クラウド上でDERを管理できるバーチャルパワープラント(仮想発電所、VPP)やデマンドレスポンス(DR)アグリゲーター向けのSaaS型プラットフォームです。EV、サーモスタット、蓄電池、大型冷凍庫などのDERを、機器の種類や規模を問わず接続することが可能です。これらをまとめて卸売市場に入札でき、アグリゲーターの作業負荷軽減と収益性向上を支援します。

リープ社について

リープ社はアメリカのカリフォルニア州で2017年に設立されたベンチャー企業で、アメリカのカリフォルニア州や、オランダを拠点に活動しています。蓄電池VPP大手企業のSTEM社といったアメリカの主要なエネルギー関連企業との提携実績があります。同社の累計調達額は総額48.5億円(44M USD)※2です。
リープ社ウェブサイト: https://leap.energy
※2  1USD=110円

関係者のコメント

ENECHANGE株式会社代表取締役CEO 城口 洋平
当社が主催するエネルギーイノベーションプログラム「ENECHANGE INSIGHT VENTURES2021」で最優秀賞を受賞したLeap社へ出資できたことを大変うれしく思っております。リープ社が提供するサービスは今後、容量市場の動きが本格化する日本に必要なものであると判断し、出資いたしました。この出資を機に、両社で日本での事業化の可能性を本格的に検討していきます。

リープ社CEO兼共同創業者 Thomas Folker氏
JEFが我々のビジョン及びサービスに共感かつ可能性を感じ、出資してくれたことに感謝いたします。今回の投資は、日本の電力市場への参入本格化への大きなチャンスだと考えています。日本の脱炭素化社会の実現を後押しできるよう、プラットフォームシステムの拡張に注力していきます。

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